ロータリークラブの歴史

 20世紀初頭のアメリカ。シカゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で商業道徳の欠如が目につくようになっていました。さらにその後の経済恐慌で犯罪が増加し人心の荒廃が進みました。

 その頃、シカゴに事務所を構え懸命に働いて事業は成功していたのですが、大都会の中で孤独と疎外感に悩んでいた青年弁護士ポール・ハリスはこの風潮に堪えかね、石炭商シルベスター・シール、鉱山技師ガスターバス・ローア、洋服商ハイラム・ショーレーの3人の友人と語らってお互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたいという趣旨で1905年2月23日この理想を広く人々に呼びかけるための第1回会合を持つに至りました。

 はじめ数ヶ月間は非公式にブースター・クラブ(ブースターとは向上させるの意味)と呼んでいましたが、さらに印刷業界のハリー・ラッグルズをはじめ、他の友人が加わってロータリークラブの誕生となりました。

 ロータリーとは集会を各自の事務所持ちまわりで順番に開くことから名づけられたものです。

 日本のロータリーは1920年(大正9年)創立、1921年に認証された東京ロータリークラブが最初でした。現在では、187の国家および地域に26,000余クラブ、会員数116万人。日本には2,000余クラブ、会員数12万5千人の会員がおります。

四つのテスト

言行はこれに照らしてから

  1. 真実かどうか?
  2. みんなに公平か?
  3. 好意と友情を深めるか?
  4. みんなのためになるかどうか?

ロータリーの目的

 ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理想を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。

  1. 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること
  2. 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値のあるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものとすること
  3. ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること
  4. 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること